私は京都大学大学院を卒業後、脳神経外科医として長年診療に携わり、数多くの手術を行ってまいりました。これまでの経験から私の理想が生まれました。
私が考える理想の医療は、侵襲的な手術を行わず、副作用を伴う薬物を用いることなく、病気を治すことです。
サイバーナイフ・ラジオサージェリーシステムは、適応症例は限られますが、痛みや苦痛を伴うことなく全身のがん治療が可能です。
私ども蘇生会の理念・基本方針に、思いやりの気持ちで、最新で質の高い医療、誠実で正しい医療を提供するという文言があります。
サイバーナイフ治療で多くの患者様に貢献できれば幸いに存じます。

当クリニックでは、京都府立医科大学、大阪大学より派遣された放射線治療専門医により診療を行っています。複数のスタッフが話し合い、それぞれの患者様に適した治療を提供しています。定位放射線治療において精度管理は重要ですが、大阪大学より派遣された医学物理士の指導のもと精度を管理しています。
頭部・頭頸部病変の治療だけでなく、体幹部のがん治療にも力を入れています。早期肺がんの標準的治療は外科手術とされていますが、定位放射線治療も選択肢になると考えています。前立腺がんの治療において、放射線治療は手術と同等の選択肢となっています。2018年までに130例の体幹部の治療を行ってきましたが、良好な局所制御が得られています。低侵襲かつ高精度のサイバーナイフ治療により、患者様のお役に立てるよう努めてまいる所存です。