サイバーナイフとは

サイバーナイフとは

サイバーナイフは、細く絞り込んだX線を多方向より病変に集中させて治療する、定位放射線治療システムです。 ロボットアームに搭載した小型の放射線発生装置(直線加速器)と、病変の位置と身体の動きを認識できる病変追尾装置(Target Locating System : TLS)で構成され、従来の治療装置では困難だった症例でも対応できる装置です。

加速器から照射されるX線の1本1本は非常に細く、且つ正確に絞り込まれます。そのため放射線を受ける範囲は限局され、周囲の正常組織への影響を最小限に抑えることができます。

ロボットアームは、コンピュータ制御による正確な位置精度と、高い再現精度(±0.20mm)を持ちます。また6軸駆動による自由な動きにより、病変に対しほぼ全方向から照射することができます。

病変追尾装置は、治療計画に用いた診断用画像と、治療中に撮影されるX線画像を経時的に比較することで、病変の位置を検知し、計画との差を照射位置や角度により自動で修正します。

また、体幹部の治療では、治療中の病変部の動きを検知し追跡する特有の機能に加えて、呼吸による病変の動きを読み取って追跡照射を行う呼吸追尾システムにより、他の放射線治療装置とは違った照射法による高精度体幹部治療を実現しました。

サイバーナイフの歴史

定位手術的放射線治療(ガンマナイフ、Xナイフ)により、頭蓋内病変の治療はいちじるしく発展しました。しかし、従来の装置では

  • 局所麻酔による侵襲的な頭部固定が必要
  • 検査時から治療終了まで頭部固定が必要で、通院治療や分割照射が困難
  • 治療対象は頭蓋内病変に制限される

などの問題点がありました。

これらを解決するため、1992年米国スタンフォード大学のジョン・アドラー教授らは、標的を探して追跡するミサイル技術や高い自由度をもつロボット技術を応用した、新しい定位放射線照射装置「サイバーナイフ」の開発を始めました。1994年から米国で、1997年からは日本でも治療が開始され、優れた成績が報告されています。

蘇生会クリニック サイバーナイフセンターは、平成14年5月に関西では大阪大学に次いで2番目に開設しました。平成16年9月には「サイバーナイフⅡ」に装置を更新しました。そして平成25年2月、肺や肝臓など、体幹部への治療を可能とする第4世代の装置「サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム G4」に更新しました。肺や体内の呼吸性の動きを追跡し治療することが可能な、呼吸追尾システムを搭載した新システムです。呼吸追尾の精度を確認するために、数々の検証を行い慎重に準備を進めています。

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